Read Article

夜PLで流した涙が消えてしまわないうちに妹に電話してみた

帰ったら妹に電話しよう。

夜PL居酒屋居残り組メンバーにもそう言っていた。

昨日上げた記事のその後をご紹介します。

昨日の記事はこちら。

LPL第二講もう一つの夜PLで泣いた居酒屋セッション

 

僕には、シンデレラの様にタイムリミットが近づいていた。

遠く離れた地から東京へLPLを学びに来ている僕にとってのタイムリミット。

そう、帰りの深夜バスの時間が近づいているのだ。

この日、この場所居酒屋が本当に去りがたい場所になった。

後ろ髪をひかれる思いで帰路に就く。

いや、理性では帰らないとと思っている。

でも、本当に、本当に去りがたい思い。

今日この場で皆に出会えたことに、心の底からありがとうと言いたい。

帰ろうと決めてから、10分以上かかってやっと駅へと向かう事ができた。

 

深夜バスで自宅へ帰り、そのまま出社、仕事は早々に切り上げ帰宅する。

その勢いで、妹に電話をかけた。

「もしもし、あっ、お兄ちゃん?」

妹の声を聞いた。

お互いに家庭を持ち、忙しい身なので、兄妹で電話することはそれほど多くない。

自立した一人の人間として、信頼する兄妹としては、そんなもんだろうと思う。

だから、自分から電話するのは久しぶりだと思う。

少し照れ臭い。

だから最初は親父の話から入る事にした。

 

「おやじ、あれからどない?」

 

僕の父は心配性だ。

現役時代は、自宅に帰ってこないにもかかわらず心配だけする。

今から考えると、心配性なのに家を空けないといけないのは辛かったのか?

それとも夢中になると忘れていたのか?

どっちだったんだろうとと思ってしまう。

 

今でも実家を訪れて、自宅に戻るとしばらくして電話がかかってくる。

父からではない、母からだ。

無事に戻ったかを確認する電話。

自分では電話しせず、母にかけさせる。

 

そんな父が年頃になった妹の娘が心配で仕方ないらしい。

妹は、実家の近くに住んでいる。

だから、少し心配性が行き過ぎるところがあるらしく、妹から先日相談を持ち掛けられていた。

一通り父の話をしてから、僕は本題に取り掛かった。

「昔、溺れかけた事あったやろ?」

「あっ、あったな。でも私覚えてない。お母さんから聞いて知っては居るけど、記憶にない。」

そう妹は言った。

それは、以前にも聞いたことがあったのだが、そこから深く聞くことを僕は怖がっていた気がする。

 

今日はそこを聴きたい、そう思った。

妹にはLPLでの事、夜PL居酒屋セッションで起きたステキな事なども含めて簡単に話た。

そして、溺れさせてしまった事も申し訳なく思っている事も伝えてみた。

 

「まったく覚えて無いので何とも言えんけど、お兄ちゃんに着いて行きたくて後付きまとってたのは覚えてる。」

「自転車に乗せてもらって連れて行ってもらったのが凄く嬉しかったのは覚えてる。ただ、溺れた記憶だけが無い。」

 

妹は更に続けた。

「お兄ちゃんに着いて行くのが好きやったし、自転車の前の方に乗せてもらって走るのも好きやった。」

妹はそう言うのだが、僕にはその記憶が全くなかった。

「お兄ちゃんには、いい記憶しか残ってない。」

妹は言う。

思わず涙が出た。

自分にはいい記憶が残っておらず、妹にはいい記憶しか残っていない。

心のどこかで自分は良い兄では無いと思っていた。

年が離れているので、いろんな物を独り占めしていた様に思う。

テレビのチェンネル権なんて、ずっと一人で握っていたと思う。

それでも、妹はずっと文句も言わず、一緒にテレビを見ていた。

だから良い兄ではない、そう思い込んでいた。

 

それが違っていた。

全く、それは自分一人の思い込み。

決壊した感情の堤防から流れる水が静かになっていくのを感じ取れた。

それと同時にホッとした気持ち。

自分で良かったんだと言う安堵感と、同じぐらい妹を愛おしく誇りに思う気持ちが湧いた。

 

なんだか夜PLの居酒屋で堤防が決壊し、今流れ出した水が澄んだせせらぎになった様だった。

その後、少しの間昔話を妹とした。

妹は昔悲しかったことや、嬉しかったことを話してくれた。

父と僕だけがスキーに行ったときに凄く悔しくて泣いた話や、妹の結婚式の時にした僕のスピーチが妹の友達から好評で、「凄くお兄ちゃんに思われてるやん」と言われた事、その時とても嬉しかったのだと言うことを話してくれた。

「だから、まったく気にせんでいいよ。」

そう言ってくれた。

 

それから、妹が今、妹の子供たちに以前の父と同じように心配している事や、

昔、父がしてくれたこと、その時父が一切迷惑がっていなかった事。

この歳になって、どれだけ愛情があって、父がどれだけ凄いかがわかったと言った。

子供が生まれて、同じ立場になると、親の愛情がわかると二人で話した。

電話の向こうでかすかに妹が涙ぐんでいる様子が伝わって来た。

 

人間って、どれだけ思い込んで一人で苦しんでいるんだろう。

そう思った。

 

結果として、夜PL居酒屋居残りセッションで皆が言ってくれたことは、真実だった。

4人に見えていた事は間違いではなかった。

本当に、そんな能力ってあるんだと確信したと同時に、自分の中にも感じるところがある事を受け入れた。

あの居酒屋のあの場の雰囲気が、皆の心が、僕を自由にさせてくれた。

まるで背中に羽が生えたように気持ちは軽くなった。

 

URL :
TRACKBACK URL :

Comments / Trackbacks

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. よかったよ~(ノ_・、)
    よかったー!

  2. よかったー!
    よかったよ~(ノ_・、)

Leave a comment

*
*
* (公開されません)

Comment On Facebook

最近の投稿

More
Return Top